渋谷駅周辺は100年に一度と言われる再開発事業が行われていて、2019年3月に東急不動産が手がけるオフィスビル「渋谷ソラスタ」が西口エリアに竣工しました。
本日は渋谷ソラスタのオフィス・テナントについてご紹介いたします。
渋谷ソラスタ(SHIBUYA SOLASTA)
大規模オフィス需要にこたえるべく、高層オフィスビルとして東急不動産が手掛けた再開発事業です。東急不動産HDと東急不動産本社があった新南平台東急ビルをはじめ、南平台東急ビル、渋谷TODビル、広井ビルなど複数のビルがまとめて建て替えられました。
名称は、SOLA(空)+SOLAR(太陽)+STAGE(ステージ)の造語で、晴れやかな空の下で多彩なワーカーが活躍する舞台(ワーカープレイス)となって欲しいとの意味が込められています。
■特徴
働く場の提供だけでなく、働き方・オフィスづくり全ての面で「生産性の高いワークスタイル」をサポートしています。
(1)IoTを活用した取り組み
・・IoT(モノのインターネット)サービスを導入することで、快適性と利便性の向上を目指します。スマートフォンやPCでフロア内の空調調整ができるほか、オフィスフロア内や共用部に電波受信器を設置することでワーカーの位置情報をリアルタイムで確認が可能となりました。
(2)緑の多い環境を提案
・・疲労感やストレス低下をもたらすことから、“緑”を多く活用したデザイン「Green Work Style」を推進しています。
また、エントランス内の照明には「サーカディアン照明」を採用し、自然光に合わせて照明の色温度を変化させることで人の生体リズムに合わせた照明制御を行えます。
メインエントランスイメージ(出典:東急不動産㈱)
・・最上階(地上21階/高さ100m)には屋上空間を活用した「スカイテラス」と「スカイラウンジ」を設置しました。入居者がサードプレイスとして利用でき、自然を感じられる空間、交流の場を提供しています。
スカイテラスイメージ(出典:東急不動産㈱)
スカイラウンジイメージ(出典:東急不動産㈱)
入居テナント
主要テナントは貸主でもある東急不動産となっております。全フロアがすでに契約済みとなっていますが、VOYAGEグループ(1500坪超)の入居やビジネスエアポートがオープンしたりと、注目度の高い物件です!
下記企業が現時点で入居予定になります。
- ビジネスエアポート(のちほど詳しくみていきましょう)
用途 | : 会員制シェアオフィス |
フロア | : 1フロア(3階) |
開業日 | : 2019年5月15日 |
関連記事 | : URL |
用途 | : 貸し会議室 |
(最大約100名を収容可能) | |
フロア | : 1フロア(4階) |
開業日 | : 2019年6月1日 |
運営会社 | : 株式会社インフィールド |
(東急不動産ホールディングスグループ) |
移転元 | : TK南青山ビル(港区南青山2-6-21) |
フロア | : 6フロア(6階~11階) |
移転時期 | : 2019年8月 |
移転記事 | : URL |
移転元 | : 渋谷道玄坂東急ビル(渋谷区道玄坂1-10-8) |
フロア | : 1フロア(12階) |
移転時期 | : 2019年5月 |
移転記事 | : URL |
移転元 | : ネクストサイト渋谷ビル(渋谷区渋谷2-12-4) |
フロア | : 1フロア(13階) |
移転時期 | : 2019年6月 |
移転記事 | : URL |
移転元 | : 日新青山ビル(港区北青山3-2-4) |
フロア | : 1フロア(14階) |
移転時期 | : 2019年6月 |
移転記事 | : URL |
移転元 | : 渋谷ファーストプレイス(渋谷区神泉町8-16) |
フロア | : 3フロア(15階~17階) |
移転時期 | : 2019年5月 |
移転記事 | : URL |
移転元 | : ゲートシティ大崎ウエストタワー(品川区大崎1-11-1) |
フロア | : 2フロア(19階~20階) |
移転時期 | : 2019年9月 |
移転記事 | : URL |
全オフィスフロアに設置されるテナント専用「グリーンテラス」(出典:東急不動産㈱)
オフィスフロア図面(出典:東急不動産㈱)
〈 概要 〉
名称 | : 渋谷ソラスタ(旧 南平台プロジェクト) |
所在地 | : 東京都渋谷区道玄坂1-21-1 |
アクセス | : 渋谷駅6分、神泉駅4分 |
敷地面積 | : 約4,128㎡(約1,248坪) |
延床面積 | : 約46,954㎡(約14,203坪) |
階数 | : 地上21階、地下1階 |
高さ | : 約107m |
用途 | : 事務所、集会場(インキュベーションオフィス等)、 |
店舗、駐車場等 | |
事業主体 | : 一般社団法人道玄坂121 |
(東急不動産および地権者で組成した事業会社) | |
プロジェクトマネージャー | : 東急不動産株式会社 |
設計監督 | : 株式会社⽇建設計 |
設計者 | : 清水建設・東急設計コンサルタント設計共同企業体 |
施工者 | : 清水建設株式会社 |
竣工 | : 2019年3月 |
ビジネスエアポート渋谷南平台
六本木、新橋、丸の内など都内に7店舗の会員制シェアオフィスを構える「ビジネスエアポート」、8店舗となる「ビジネスエアポート渋谷南平台」が5月15日に開業しました。
渋谷エリアは時代を牽引する大企業や有名企業の数多くが拠点とし、今後ますます発展していくであろう注目エリアのひとつです。「ビジネスエアポート渋谷南平台」は、初期コストを抑えつつ最先端の街からビジネスを発信したいというビジネスマンのニーズに応えたシェアオフィスとなっています。
エントランスイメージ(出典:ビジネスエアポート渋谷南平台)
■特徴
シェアワークプレイスを吹き抜け部分に配置することで、開放感を演出し、光を多く採り込む広いガラスファサードも活かしています。また、渋谷の特性を考え、音に関わる事業者にも対応した防音オフィスも揃えました。
“SHIBUYA CREATIVE SCRAMBLE”をコンセプトとし、様々なマテリアルやパターン、カラーがランダムにぶつかり合うデザインで渋谷らしさを表現した内装になっています。
シェアワークプレイス吹き抜けイメージ(出典:ビジネスエアポート渋谷南平台)
〈 概要 〉
名称 | : ビジネスエアポート渋谷南平台 |
所在地 | : 東京都渋谷区道玄坂1-21-1 渋谷ソラスタ3階 |
アクセス | : 渋谷駅6分、神泉駅4分 |
面積 | : 1,353.74㎡(409.50坪) |
提供商品 | : サービスオフィス65室、シェアワークプレイス、 |
ミーティングルーム他 | |
営業時間 | : 平日8時~20時、土曜10時~18時 |
休館日 | : 日・祝日、年末年始、当館指定日 |
運営 | : ライフ&ワークデザイン株式会社 |
開業日 | (東急不動産株式会社100%出資子会社) |
開業日 | : 2019年5月15日 |
企業同士が影響を受け合い、交流を持っていくことが主流となっている今、ベンチャー企業も多く集まる渋谷はビジネス拠点としてメリットが大きいのではないでしょうか。
東急不動産は大人のカルチャーを発信する複合施設「渋谷フクラス」の竣工を年内に、“住む・働く・遊ぶ”のすべてを満たす渋谷駅桜丘口地区の再開発完了を2023年に控えています。
渋谷の再開発事業は、国際都市・東京の強みと魅力の再開発にも、大きな役割を果たすことになりそうですね。